すみれ組研究室
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2024-05-28 ]
この季節になると園庭の花壇で『ツマグロヒョウモン』の幼虫に出会います。
葉っぱの裏に、まだ生まれたばかりのちっちゃな赤ちゃんが。
年長さんは去年の経験からこの幼虫は刺さないことを知っています。見つけると手のひらにのせて観察。
1匹のツマグロヒョウモンをすみれ組で飼育してみることにしました。
そこから子どもたちのツマグロヒョウモン観察が始まりました。
そこで、じっくり観察ができるようにとすみれ組に『ツマグロヒョウモン研究室』をつくりました。
毎日、研究者たちが観察を続け、観察画ができあがっていきました。
「なんか、色変わってきてない?」「だんだん動かなくなってきたよね」などと、いろんな気づきを話し合う様子も見られました。
飼育し始めて 10日後にさなぎになりました。
さなぎになった場所が飼育ケースのふたの下。それに気づいたすみれ組の虫博士E君が先生に、「そもそもさ、飼育ケースの中に割りばしを入れておくべきだったよ。これじゃ、蝶になった
とき羽を乾かせないじゃん」と。「・・・」N先生は、確かにそうだと、反省。
それから5日後、羽は乾かしにくかったかもしれませんが、無事に蝶になりました。
N先生はホッ。。
「ちょうちょになったらにがそうね」とみんなで決めていました。
「飛んでいいよ~」と飼育ケースのふたを開けても蝶はなかなか羽ばたきません。
それを少し離れた所から見ていた虫が苦手なA君が「雨が降りそうだから、きっと濡れるのがいやなんだよ」とポツリ。
しばらくして、蝶は意を決したのか飛び立っていきました。
「元気でね~」
小さな虫からいろんなことを教えてもらいました。